SAMSON号インプレ的な

SAMSON号にもだいぶ乗ったので、個人的感想を。

製作に入る前の段階で原田さんにジオメトリーを考えていただいた際に、使用する目的としてはエンデューロレースやブルベなどで使いたいことと、希望のトップチューブ長をお伝えしたらいくつかの提案をいただいた。簡単にまとめると・・・

1) トップチューブが希望値から少し長くなるけどフロントセンターを理想的な値に。
2) トップチューブを希望値にしてフロントセンターを3mm詰める。ヘッドアングルはそのまま。
3) トップチューブを希望値にしてフロントセンターも理想値。ただしシートアングルが立つ。

2と3で悩んだけど、相談した結果、2番を選択。まあ、当の本人である私以外には興味ないだろうけど(笑)


パイプの構成はこちら


で、完成して初めてのロングで平地あり、そこそこのアップダウンもあるルートを走って感じたことは、人間を含めた状態での重心バランスの秀逸さ。シッティングでもダンシングでもコーナリングでも自転車の重心というか前後バランスのいいところに自分がいる心地いい感覚。常に重心バランスのベストポジションに自分がいる感覚。特に私のようなチビなライダーにはなかなか既成のフレームでバランスがいいものは無いと思う。

平地で直進安定性がいい自転車もたくさんあるけど、コーナリングで癖があったり、その逆も然り。本当に良い意味で癖がなく、ハンドリングもとても素直。どんなシチュエーションでも安心して乗れるというのはとても楽で、無駄な気を遣わずに乗れるのは疲れてきた時などには間違いなく助けてくれるハズ。

強くクランクを回すとバネ感がとても豊か。クルクルと高ケイデンスで回すよりも80〜90回転位をキープして脚に反力を感じながら回した方が気持ちよく進んでくれる感じ。

乗り心地としてはパイプの表面の硬さを感じるカーボンとは違い、パイプの芯に粘りを感じる乗り味。感覚的なことなので表現が難しいけど。

ホイールこそROVALを履かせてるけど、その他は決して軽量パーツではないコンポーネントで組んで8.4kgという重量。軽量パーツで狙えば500〜600gは簡単にダイエットできると思う。カーボンフレームに比べると確かに1kg以上重いのだけど、乗っているとそれほど感じないのは不思議。原田マジックというところなのかもしれない。


ほとんど既に出した写真だけど、もう一度連射しておきたい。