神の肉体
吉井妙子著「神の肉体 清水宏保」
先日引退を発表したスピードスケート清水宏保選手について、著者が長年の取材から書いた本。といっても最近出された本ではなく、ソルトレイク五輪が終わった2002年に書かれた本。
500mで金メダル、1000mで銅メダルを獲得した長野五輪、腰に爆弾を抱えながらも「金メダル確実」と周りに騒がれて望んだソルトレイク五輪での裏話が満載。
レース前の集中の仕方やレースにコンディションをピークに持っていく姿勢など、やれと言われてもできる訳もないけど、トップアスリートの競技への向き合い方が非常に興味深い。
また肉体を追い込むだけでなく自らが使う道具、特にスケート靴へのこだわりが高く、ページをめくる手が止まらない。