Guitar

アコースティックギタリスト(兼アレンジャー)として活動中の大学時代の同級生が三軒茶屋で演奏するというので行ってきた。ライブというよりはバーの片隅のステージで演奏するイメージに近いかな。

彼と出会ったのは大学三年の時。短大から編入してきた彼がギターが趣味というので共通の友人から紹介されたのがきっかけ。何を隠そう、私もアコースティックギターを(多少)弾くという趣味があるのです。正確には"あった"と過去形の方が正しい気もしますが思い出のギターは今でもリビングに置いて気が向いた時に弾いています。

そんな彼と出会って"じゃあカラオケBOXでみんなでギターでも弾くか"ってことで集まって、いきなり彼が一曲目に弾き語りしたのが山崎まさよしの「One more time,One more chance」。初対面の私たちの前で泣きながら歌うので"どんだけ感情移入してるんじゃい?"と思って聞いていたけどメチャメチャ上手かったので許せた(笑)。後から聞いたら編入してくる直前に別れた彼女の事を想いながら歌っていたというから素晴らしいというか腹立たしいというか。

それに彼は八百屋の息子で栄養士の資格を持っていておまけにギターに次ぐ趣味は料理という一人暮らしの男には珍しいタイプの男で毎晩彼の家に入り浸って非常にバランスの取れたきちんとしたご飯を食べていたのは言うまでもありません。21歳、22歳という青春のうちの貴重な二年間を濃密に一緒に過ごしたので自然と親友と呼べるようになりました。卒業前に彼が「俺はギタリストになる」と言ってから早9年目。某有名な歌手やミュージシャンのボウヤ(付き人)を経験しながら今も頑張って活動中。あぁ、そう言えば私と妻(今でも妻の曲のアレンジとか伴奏をしてくれています)を出会わせてくれた愛のキューピットも彼だ。

私がオートバイのレース活動をしていた頃はよく一緒に飲んでお互いを励ましあっていたけど最近は半年に1回くらい会う程度になってしまっていた。そういえば私のFISCOのデビューレースにも応援に来てくれていたなぁ。そんな彼のギターを聞きながら飲むビールは格別に美味かった。

久しぶりに見た彼の演奏はもちろん進化していた。でも癖というか好みというか彼らしい変わっていないポイントもあってちょっと懐かしく感じるフレーズもあった。この世の中で売れるかどうかは分からない。とにかく後悔しないように頑張って欲しいとしか私には言えない。夢を追う友人がちょっぴり羨ましく感じた夜でした。

って私もまだまだ夢は捨ててませんよ。


明日は早朝練から走る予定。